ZooWorkshop/FOSS4GJapan/ja/UsingZooFromOSGeoLiveVM

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OSGeoLiveの仮想マシンによる ZOO の利用

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OSGeoLiveXubuntu を基にしたライブDVDの一つであり、インストールをすることなく、多くのオープンソース地理空間情報に関連するソフトウェアを利用することができる。これは全てフリーオープンソースソフトウェアから構成され、今年からテストを目的としてZOO1.0も含んでいます。

ZOOカーネルのインストール

導入部分での説明の通り、すぐにZOOカーネルを利用できるように、OSGeoLive仮想マシンイメージディスクが、あなたのコンピュータにインストールされています。仮想マシンイメージディスクの使用は、ZOOカーネルの使用や、ローカル環境でのZOOサービス開発のための最も簡単な方法であり、Cサービスのコンパイルや、Pythonの動作をするための必要な設定はすべて行われています。ZOOに関連するすべての教材やソースコードは、 /home/user/zoows ディレクトリに置かれています。ワークショップ中は、このディレクトリ内で作業します。 ZOOカーネルのバイナリバージョンもまた、 /home/user/zoows/sources/zoo-kernel にコンパイルされ保存されているので、ZOOカーネルを使用するためには、/usr/lib/cgi-bin ディレクトリのzoo_loader.cgimain.cfg の2つの重要なファイルをコピーするだけです。以下のコマンドに従ってください。:

sudo cp ~/zoows/sources/zoo-kernel/zoo_loader.cgi /usr/lib/cgi-bin
sudo cp ~/zoows/sources/zoo-kernel/main.cfg /usr/lib/cgi-bin

このワークショップ中は、ZOOカーネルと zoo_loader.cgi スクリプトについては、同じものとして扱いますので注意してください。

main.cfg ファイルは、identificationproviderに関するメタ情報だけでなく、いくつかの重要な設定情報も含まれています。ファイルは様々なセクション、主にmain, identificationproviderをデフォルトとして構成されています。もちろん特定のサービスのために、新しいセクションの追加は自由に行ってください。 しかし、env 及びlenvセクションの名前は、特定の方法で扱われることに注意してください。 env は、実行中のあなたのサービスに必要とする環境変数を定義します。例えば、あなたのサービスがフレームバッファ上のXサーバーへのアクセスを要求したとき、この特異性を考慮するためにDISPLAY=:1の1行をenvセクション中に追加することができます。envセクションと同様に、main.cfgにはlenv セクションがあります。これは、ZOOカーネルやZOOサービスによって、実行中のサービスのステータス情報が記述されます。例えば、あなたのサービスがうまく動作しなかった際、クライアントに返答されるExecuteResponseStatusノード中に表示されるように、lenvの中のmessageの値を設定することができます。 また、もしあなたのサービスが実行に時間がかり、処理ステータスの情報が取得できる場合、完了した実行中のサービスタスクをパーセンテージを表示するために 、lenvに値を0から100の間で設定できます。

このファイルを確認してください。3つの重要なパラメーターが下記に示されています。

  • serverAddress : ZOOカーネルへ接続するためのURL
  • tmpPath : 一時ファイル保存場所へのフルパス
  • tmpUrl : serverAddressに関連した一時ディレクトリへアクセスするためのURLフルパス

実行中の仮想マシンから使用されるmain.cfgファイルの値は次の通りです:

serverAddress=http://localhost/zoo
tmpPath=/var/www/temp
tmpUrl=../temp/

気がついているかもしれませんが、tmpUrlserverAddressからの相対URLであり、ディレクトリでなければなりません。ZOOカーネルがzoo_loader.cgiスクリプトの完全URLとして使用できるとしても、ZOOカーネルの完全な機能や読み易さのため、http://localhost/zoo/ として直接URLを使用できるように、Apacheの標準設定を変更しなければなりません。

最初に、zooディレクトリを/var/www/(ApacheのDocumentRootディレクトリ)の中に作成してください。次に /etc/apache2/sites-available/defaultの設定ファイルを編集し、/var/wwwに関するDirectoryブロックの後に、下記の数行を追加してください:

<Directory /var/www/zoo/>
    Options Indexes FollowSymLinks MultiViews
    AllowOverride All
    Order allow,deny
    allow from all
</Directory>

/var/www/zoo のなかに、 .htaccess を新しく作り、下記の数行を記述してください:

RewriteEngine on
RewriteRule call/(.*)/(.*) /cgi-bin/zoo_loader.cgi?request=Execute&service=WPS&version=1.0.0&Identifier=$1&DataInputs=sid=$2&RawDataOutput=Result [L,QSA]
RewriteRule (.*)/(.*) /cgi-bin/zoo_loader.cgi?metapath=$1 [L,QSA]
RewriteRule (.*) /cgi-bin/zoo_loader.cgi [L,QSA]

この最後のファイルをApacheで実行するためには、以下のようにロードファイルをコピーして、Apache モジュールの書き換えを実行しなければなりません。:

sudo cp /etc/apache2/mods-available/rewrite.load /etc/apache2/mods-enabled/

または、a2enmod ツールを次のように使用してください:

a2enmod rewrite

Apacheウェブサーバーを再起動することで、ZOOカーネルにアクセスできます。:

sudo /etc/init.d/apache2 restart

このワークショップではOSGeoLive環境から、その他の2つのソフトウェアを使用します。

まず MapServer は、これから設定していくZOOサービスのためのWFS入力データとして使用します。セクション3 では、オークニー社(日本のポリゴンデータ)から提供された MapServer データセットを、作成したサービスで使用されます。

OpenLayers ライブラリもまた、OSGeo Live 仮想マシンイメージディスクの中で利用できます。セクション4 で、新しく作られた ZOO サービスの問合せに使う簡単な WPS クライアントアプリケーションに利用されます。

GDALライブラリのPythonモジュールとOGR C-APIを使用するため、対応するヘッダーファイル、ライブラリ、関連ファイルを必要とします。すべてがデフォルトで、OSGeoLiveパッケージ上で使用できる状態になっています。

GetCapabilities で ZOO のインストレーションをテストする

ブラウザからの以下のリクエストに従って簡単にZOOカーネルのクエリーを実行できます:

http://localhost/cgi-bin/zoo_loader.cgi?Request=GetCapabilities&Service=WPS

これで、以下の有効な Capabilities XMLドキュメントを得ることができます:

http://www.zoo-project.org/trac/raw-attachment/wiki/ZooWorkshop/FOSS4GJapan/UsingZooFromOSGeoLiveVM/Practical%20introduction%20to%20ZOO%20-%202.png

利用可能なZOOサービスがないと、ProcessOfferings セクションで、no Process ノードが戻ってくることに注意してください。以下のコマンドをつかってコマンドラインからの GetCapabilities リクエストも行うことができます:

cd /usr/lib/cgi-bin
./zoo_loader.cgi “request=GetCapabilities&service=WPS”

次のスクリーンショットに表示されているように、ブラウザと同様の結果が返されます:

http://www.zoo-project.org/trac/raw-attachment/wiki/ZooWorkshop/FOSS4GJapan/UsingZooFromOSGeoLiveVM/Practical%20introduction%20to%20ZOO%20-%203.png

コマンドラインからのZOOカーネルの実行は、新しいサービスの開発に便利です。

ZOO Services Providerディレクトリの準備

まず作業を簡略化するために、新しいServices Providerを作成する際に使用されるディレクトリ構造について説明します:

  • メインServices Providerディレクトリはこれらを含みます:
    • すべての zcfg メタファイルと 共有オブジェクト(C Shared Library あるいは Python もモジュール)サービスを含む cgi-env ディレクトリ
    • Services Providerをコンパイルするためには Makefile*c ファイルが必要です。

上記のことに注意しながら、ws_sp メイン Services Provider ディレクトリを、/home/user/zoows/sources/にある既存の zoo-servicesディレクトリに作成してください。

mkdir -p /home/user/zoows/sources/zoo-services/ws_sp/cgi-env

次のセクションで Makefile とC 、Python Service Shared Objectのコードについて説明していきます。


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